大元神楽の主役でもある藁蛇2体が12日に完成しました。うち1体は大元神楽の執行される飯尾山八幡宮境内大元大明神で、もう1体は隣の集落である小一山(こいちやま)に鎮座されている小一山大元神の藁蛇です。
近年、市山における大元神楽では大元神を招請するために、毎回2体の藁蛇を作っています。その外に市山地内ではもう一つ「大見の大元神」が鎮座されていますが、現在は大見という地内に民家等はなく、大見の大元神の藁蛇は現在の大元神楽では作成されていません。昔は3体藁蛇を作っていたのでしょうか。
ただ、大元神楽における「御綱祭」という神職神楽で役指帳というものがあるのですが、大見の大元神はもちろん、市山地内に祀ってある、あらゆる神様の名前を読み上げ、舞殿に招請することになっています。もちろん大見の大元神の名も読み上げられます。
市山地内の外、隣の後山集落というところにも数カ所、大元神鎮座地があり、これらも役指帳に記載されており、市山大元神楽の舞殿に招請されることになっています。
詳しくは、邑智郡大元神楽伝承保存会発行の「大元の神々 大元神鎮座地調査報告書」をご覧ください。